12 クリスマス

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清凛さんの唇があたしの喉に触れ、その感触に全身がザワリと総毛立った。 頭が真っ白になり、背中に戦慄が走る。 思わず、 「ヤメテ!」 あたしは――、 清凛さんを突き飛ばした。 清凛さんは腕で自分の体を支えて、一瞬だけ驚いた顔をする。 あたしもすぐに我に返った。 「あ……ごめんなさい」 清凛さんはふと笑う。 「いいよ。緊張してるの?」 あたしは体を起こしながら、コクコクとうなずいた。 緊張とは、またちょっと違う、背筋を這い登っていくような、あれは嫌悪感だったけれど、気のせいだと思うことにした。
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