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「ごめっ、ごめんなさい、清凛さん」
シーツを握る指に力が入る。
清凛さんに促されて、思い浮かんだ顔はただひとつ。
こんな風に思うなんて、この場に来るまで予想もつかなかった。
「ごめんなさい」
清凛さんは、
「ボクじゃダメってこと?」
静かに聞いた。
あたしは言葉もなく、ただ、
――うなずく。
「……そうか」
清凛さんは小さくつぶやいて、
「――!」
乱暴にあたしを押し倒した。
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