12 クリスマス

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はだけられた胸の中心に清凛さんの唇を受けて、あたしは仰け反った。 やはり全身を支配するのは、激しい嫌悪感だけ。 はだけられたシャツが腕に絡まって、自由に動かないことが、あたしへの戒めに思える。 あたしはこうやって奪われて、ボロボロにされるのが相応しい女だ。 何も考えず、ただ甘え続けてきた報いを、今、きっと受けている。 でも、 「ヤダぁ!」 感情だけは止められなかった。 震え上がるほどの悪寒と、こんなに近くに清凛さんがいてくれるのに、心がすれ違っている孤独。 拘束された腕が痛い。 ただの苦痛に、あたしは涙をこぼした。 そんな資格などないのに。 転んで膝をすりむいて泣く子どものように。 気がつけば誰もいなくなっている、公園に取り残された子どもみたいに。 そこで泣くしか方法を見つけられない。 あたしは誰を、  ――探している?
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