1人が本棚に入れています
本棚に追加
バイトはいつもどうり始まり、特に変わったこともなく21時になった
閉店の時間、あの人からの電話はなかった。
まぁそんな頻繁に注文するわけないか、あんな富裕層の人が
庶民の人気、一個800円の弁当を注文する時点でおかしい話
どうしよ、
もう一週間になるしな、9200円もらうわけにもいかない
うん、それだけはだめだ、お金はちゃんと返さないと
今日帰り寄ってみるか
歩くと少し遠いが仕方ない、
東京での生活は、基本徒歩と電車
自転車は持ってはいるが
使うのは大学の行き返りと、キャンパスの中だけ
バイト先は、駅前にあるため
電車をつかったほうが早い、
しかも行き返りのお金は、バイト先の弁当屋の店長が出してくれている
「優斗くん、お弁当持って帰りなさい」
「あ、ありがとうございます」
いつもこの弁当屋は、あまった弁当を持って帰らせてくれる
ひとり暮らしの俺にとってはとてもありがたい
移動費と夕食費を出してくれているに等しい
ここの仕事も店の人たち、それにここの弁当
すべてが大好きだ
最初のコメントを投稿しよう!