再会

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バイトはいつもどうり始まり、特に変わったこともなく21時になった 閉店の時間、あの人からの電話はなかった。 まぁそんな頻繁に注文するわけないか、あんな富裕層の人が 庶民の人気、一個800円の弁当を注文する時点でおかしい話 どうしよ、 もう一週間になるしな、9200円もらうわけにもいかない うん、それだけはだめだ、お金はちゃんと返さないと 今日帰り寄ってみるか 歩くと少し遠いが仕方ない、 東京での生活は、基本徒歩と電車 自転車は持ってはいるが 使うのは大学の行き返りと、キャンパスの中だけ バイト先は、駅前にあるため 電車をつかったほうが早い、 しかも行き返りのお金は、バイト先の弁当屋の店長が出してくれている 「優斗くん、お弁当持って帰りなさい」 「あ、ありがとうございます」 いつもこの弁当屋は、あまった弁当を持って帰らせてくれる ひとり暮らしの俺にとってはとてもありがたい 移動費と夕食費を出してくれているに等しい ここの仕事も店の人たち、それにここの弁当 すべてが大好きだ
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