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森を抜ける手前でジェロムが少しづつ高度を下げる。
うまい具合に木々の間をスイスイと抜けて、街道に出る為に地上へ降り立つ。
木の方がジェロムを避けてたんじゃ…
なんて勘違いしてしまう。
毎回、着地もお見事。
街はもうすぐそこ。
ここからは徒歩で向かう。
「ありがとうジェロム。またよろしくね。」
ほほを撫でながら感謝の言葉を告げる。
伝説級の聖獣であるペガサスを興味本位の視線に晒したくはないから、いつもここでお別れする事にしている。
2人で手を振れば、答えるようにしっぽを揺らして助走しながら翼を広げて大空へ駆けていった。
姿が見えなくなるまで見送ってから、リャドと共に歩き出す。
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