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街へと続く街道には、要所要所に雨風をしのぐ為のほったて小屋が用意されている。
造られた当初こそ、食事用や暖をとる為の薪、睡眠や荷馬に使う藁などのささやかな設備が整えられていたものだが、大抵の場合はすぐに盗まれて本当に何もないただの小屋になる。
雨風をしのげればまだいい方で、酷いところだと壁や屋根の木材までもが薪がわりに剥がされて穴だらけ、なんてこともざらだ。
ソリティア達が訪れたのはそんな中のひとつで、件の森の手前に位置する旅籠だった。
到着したのは昨日の夕刻なのだが、そのまま森に入るのは流石に危険だということで、荷馬を外に繋いで一晩をここで過ごしたのだ。
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