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ソリティアはそんなこともあるのだろうと大して気にもとめなかったのだが、ユノは几帳面にも一晩中考えていたようで、そんな彼女であるからソリティアがどんな勘違いをしたのかなど瞬時に見抜いてしまう。 途端にニヤニヤとした笑みを浮かべて爪先から頭まで、舐めるような視線を向けてきた。 「んふふ。中身はともかくソリティアも女の子だものね」 「ちがっ。そういう意味でいったんじゃ」 「似合ってる。可愛いわよ」 「なん……」 彼女は嘘をつかない。 頬が染まっていくのが自分でも分かった。
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