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魂の交換とは、言ってしまえば肉体の交換と同義である。ユノーの病は自分が引き受ける。彼女の全ては、死を含めて自分の物だ。
二人で歩む未来は掴めなくとも、ユノーの未来だけは残すことが出来る。明日をあげられる。
頬にポツポツと雫の落ちる感触があり、握られた手に力が込められた。
「ソリティア……あぁ、ごめんなさい……私のせいだ」
「そんなことはないよ。ユノーは悪くない。悪いはずがないじゃない……」
きっと彼女は自分を責め続けることだろう。幼い心に、一生消えない傷を刻み付けたのだろう。
「……お願い……いかないで。私を一人にしないで」
「……大丈夫だよ。私はいつでもユノーの側にいるから。離れないから」
許して欲しい。せめてもの生きた証を、彼女に託す未来の希望を……私は、ここにいた。
「ソリティア。ねえソリティア。しっかりして……私が見えてる? ねえっ」
「…………ユノー」
ソリティアの瞳から光沢が失われていく。
その日、ソリティアは死んだ。
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