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「……」
「……」
「…………」
「…………」
「…………な、長くない?」
マフィンが痺れを切らせて口を挟む頃、ようやくソリティアはユノを支える手を下ろした。紙で口元を拭い大きく息をすう。
「ふぅ。甘いね」
唇に残るのはユノがユノーを呼び覚ます為に使った水精の媚薬。術に消費した精霊分を差し引いても「媚薬の方」の効果もある程度は健在で、口に残る甘美な香りが仄かに体を熱くする。
この分なら原液を飲んだユノの方はよっぽど敏感になっていることだろう。
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