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幼き日にはユノーを犠牲にして生き永らえ、その後は彼女のようなシスターを目指したのだろう。
それでも心の溝は埋められずに、ソリティアにユノーの影を重ねて彼女を求めた。
それもまた上手くはいかず、しかし、せめて守りたいと誓った彼女を助けたのはノークの占いの言葉だ。
自ら選んだことへの失敗と、他者から与えられた成功を、経験として蓄積してしまった。
ソリティアの言っていることも理解は出来るはずだ。しかし、ユノ自身が以前に言っていた。分かることと出来ることは違う。と。
自らを否定する感情が刻み込まれた魂は、どこまでも弱々しく芯を持たない。
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