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だからこそ簡単なのだ。なぜならば、彼女の導き出した結論はまたしても間違っている。失敗しているのだから。
うちひしがれ俯くユノに優しく声をかける。
「ノークの占いってさ。運命を変える為にあるんだよ」
「……」
「そりゃ全てを覆すのは難しいだろうけどさ。求めるなと言われたら求めなければいい。信じるなと言われたら信じなければいいじゃない。
なのに、なんでユノは求めて信じ続けるの?」
そこでようやく、ユノは顔を上げた。話が食い違っている。なにか勘違いをされているとでも思ったのだろう。
勘違いをしているのはユノの方だ。
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