最悪の出会い

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 ディープな舌触りが、口の中を探り続ける。  舌の動きは容赦なかった。  遠慮なく、口中をぬめりまわる。  息ができない。  無限ともいえるほど長い、それでいて一瞬だったような……。  かっくん。  ほんとうに膝が折れた。遼はその場にしゃがみ込んだ。  もちろん、口を塞がれ、酸欠になったせいだ。
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