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お昼過ぎ、
携帯に係長からメールが来て
早速ご飯を作りに行くことになった。
ー今日も作りに来れるか？
今日はお魚にしようかなぁ何て
帰りの電車の中で考えながら
係長のマンションへと向かう。
彼の家でもないのに
合鍵を使って入るのは躊躇したが
そこは勢いで入って
料理を作り始めた。
ちょうど出来上がったころに
チャイムが鳴り
特に何も考えずに係長を迎えた。
「おかえりなさい。」
「……ただいま。」
真っ赤な顔をして固まった
係長を見て
……迎えに出ない方がよかったのかな。
「なんか、ごめんなさい。」
「いや。
いいな、迎えてもらえるのも。
うれしいよ。
ありがとう。」
「いいえ…
あっ、ちょうど出来たとこですよ。
すぐ食べますか？」
係長の言葉が恥ずかしくって
赤くなっていく顔を見られないように
俯いて踵を返し
小走りにキッチンへと向かう。
「あぁ、そうしよう。」
係長はネクタイを緩めながら
ゆっくりと部屋に入ってきた。
寝室でカジュアルな服に着替えてから
夜ご飯が並べられている
テーブルの席に着いた。
「本当にお前の料理は旨いな。」
「ありがとうございます。
美味しそうに食べてもらえて
嬉しいです。」
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