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「ねぇ、今週末花火大会じゃない。  美紗はどうするの?」 何時ものように三人でお昼をしていると 週末の予定を涼子が聞いてきた。 「んー、今年は行かない。  用事もあるし。」 去年は純と一緒に行った花火大会。 今年は……係長が言ってた日曜日って 確か花火大会の日だったよね。 「そぅ、あれだったら  一緒に行こうかと思ったんだけど。」 「やだー、  涼子と行ったら私お邪魔じゃない。  それに、瀬川さんに悪いよ。」 「敦志だったら大丈夫。  美紗のことも知ってるんだし。  気になるんだったら  敦志に言って  誰か友達連れてきてもらおうか?  もちろん、彼女持ちじゃない人。」 「い、いいよ、  本当に用事があるんだし。  それに、まだそんな人いらないし…  でも、ありがとう。」 「うん。」 「な~んだ。  俺、美紗ちゃん誘おうと思ってたのに。  残念。」 「アンタが美紗を誘わなくていいの。  軽いノリでなんて許さないんだから。」 「イテッ、叩くなよこの暴力女!」 「なにー!」 「まあまあ。  でもほんと、私なんか誘わないで  可愛い子誘いなよ。  中野君なら沢山いるんじゃない。」 「そんな子いないし。  本気で美紗ちゃん誘いたかったのに。」 「ハイハイ、分かったから。  もうこの話はおしまい。」 「ほんと、マジなんだけど。」 そう呟いたのは誰にも届かなかった。
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