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そう言って 掌に鍵がのせられた。 「えっ、いいんですか?」 「早川専用のだから。  勝手に入って、  台所使っていいから。  早川が料理をして  待っていてくれると思うと  帰るのが楽しみだな。」 掌にのせられた鍵を見つめながら 聞いていて そう思ってくれてるのが 嬉しいような くすぐったいような… でも、 ……やっぱい嬉しい。 「一人で食べるより  二人で食べたほうが  美味しいですものね。  でもあまり期待しないでください。  ご期待に沿えないことも  多々あると思いますので。」 「いや、早川が作るものなら  なんでも大丈夫。  これからよろしくな。」 そう言って頭を ポンポン と、撫でた。 夜遅くなる前に車で送ってもらい お風呂などを済ませて ベッドに入ると すぐに深い眠りについた。 今日のことを思い返しながら。
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