小鳥の歌は理解できない

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「ちょっと、股間に……急所にだな…だ、だけど一瞬だったから、どうってことねえんだ!」 「こ……股間に…き…急所にぃぃ!?」 七星が初めて聞くような声をあげた。 「だ、だから恥ずかしくて言えねえだろうが……しかも見せるとか無理っ!」 「いつも見せてるじゃないですか?急にそんなことを言って」 (ろ…露出癖があるのか!?、茶々丸はそんな性癖の持ち主だったとは…意外と言えば意外だが、しっくり来ると言えば来る!根拠はないがな……) どういう訳か納得している勇瑪は、紐をさらに強く握った。 (やはり、茶々丸の傍は危険だ!七星さんを連れて……) 『よしっ!』と気合いを入れ、大きく障子を左右に開いた。
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