12月24日

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その夜・・・・・  タリアの家では、七面鳥をオーブンで焼く香ばしい香りとクリスマスソングで満たされていた。テーブルにはすでにおいしそうな料理が並べてあり、シャンメリーやケーキもある。ただその食卓には、二人分の皿しか置いていなかった。 「メリィ、メリィクリスマス!」 クリスマスの歌を口ずさみながら、タリアはイスにつく。ナプキンをつけ、準備万端といったところだ。 「おまちどおさま。」 ママが七面鳥の丸焼きを持ってくる。とてもおいしそうなにおいだ。 「わぁーい!」 タリアははしゃぐ。 「熱いから気を付けてね。どうぞ、召し上がれ。」 ママはにっこりと微笑んだ。 「はーい!」 タリアはナイフとフォークを持ち、ママが切り分けてくれた七面鳥の肉を頬張った。 「おいしい!」 タリアが言う。 「良かった。」 ママも笑顔になった。 夕食後、タリアはソファーに座りテレビアニメを見ている。 (・・・・・。) ママはしきりに時計を気にしていた。  時刻はもう、8時になろうとしている。
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