12月23日

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「ずっとずっと、一緒だよ。」 クラスリーダーのセレナが言う。 「そばにいるよ。」 やんちゃ坊主のキリアも言う。 「ありがとう、みんな。でも、どうして?」 ヘンリーはふと聞いた。しかし、みんなは微笑んだままじっとヘンリーを見て答えない。 「みんな・・・?」 ヘンリーはつぶやいた。 「ずっと一緒だよ。」 アンナが言った直後、白い世界は灰色になった。自分以外のすべて、アンナもハリーもマリアもダーベル先生も。 そしてヘンリーは、目を覚ました。 「ああ、ヘンリー!ヘンリー!」 ママがヘンリーに抱きつく。ヘンリーは困った顔をした。 「ママ・・・。」 ヘンリーは周りを見る。そこに、さっきのみんなの姿は無かった。久しぶりの部屋には、自分と、ママ、パパの姿しか見当たらない。 「大丈夫か?ヘンリー。」 パパが声をかける。ヘンリーはうなづいた。 「あのね、パパ、ママ!さっき、クラスのみんながお見舞いに来てくれたんだよ。」 ヘンリーは輝く眼で言った。しかし、パパとママの顔は明るくはならない。 「そんなバカな・・・。」 パパはつぶやく。
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