12月23日

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「嘘じゃないよ!アンナもハリーも、ダーベル先生だっていたよ!みんな、これからはずっと一緒だって、そばにいるって言ってくれたもん!」 ヘンリーは必死に言った。パパはヘンリーの純粋な眼を見て、それが真実だと悟った。 「なんということだ・・・。」 パパは絶句した。ママは両手で口を押さえ、肩を震わせている。 「どうしたの・・・?」 ヘンリーは不思議そうに聞いた。 「ヘンリー・・・。」 パパがつぶやいた。すると、ママは突然泣き出して、パパがその肩を抱いた。 「パパ・・・?ママ・・・?」 ヘンリーは困ってしまった。 「ついさっき、学校から電話があったんだ。クラスのみんなが乗った飛行機が、エンジントラブルで海に落ちてしまったと・・・。」 ママは泣いたまま、ヘンリーを抱く。 「そう・・・なの・・・?」 ヘンリーは目から溢れてくる涙に気付かず、下ばかりを見ていた。自分を抱き締めるママの腕は、震えていた。
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