希望と理想

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「まずは闇の雷……か」 一応試さないといけないだろう、雷だけならまだ理解出来るのだが闇のと頭に付いているのが不安だ。 闇って実際にダメージあるのだろうか、ゲームに慣れ過ぎてるとそんな事を考えるのをやめてしまっている気がする。 そもそも闇ダメージってなんだ、非物理の黒い塊にどんな痛みがあるのだろうか。 「とりあえず……応えよ、闇の雷!」 中学時代の俺はこんな感じで練習していた気がする、その成果が今現れているのだろうかと思うと複雑な気分だ。 丸くてバチバチと弾けるハンドボールほどの黒い塊、手の力を抜くとその塊は地面へとこぼれ落ちる。 そのこぼれ落ちた物体Xはゆっくりと地面に向かい、何かが弾ける大きな音と共に景色を変えてしまった。 「???!」 土は白くカラカラに乾き、周囲の木も枯れている。 物体Xの落ちた場所から半径3メートルほど、その場所が土地としては死んでしまったのだ。 これは使ってはいけないタイプの技では無いのだろうか、設定してあるものの威力がそのままだと言うのならこれで弱い方なのだ。 「あかん……加減しろよ!中学生の俺!」 周囲への迷惑を考えない威力、正に子どもの考えたような設定の威力だ。
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