序章「暗闇」

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暗いこの世界に私はいる。 「ねぇ、苦しいよ……。 なんでよ。 私よりもあの人が好きなの? ならそう言ってよ」 私が彼女の後ろ姿に向かって言う。 その彼女は私の方を見てこう言った。 「だってあなたのこと嫌いだもん……」 心の中で思った。 (親友なのにどうして?この人はあの子じゃない!!) 私は言う。 「あなた……誰なの?」 「私はあなたと同じ類いの者よ。そしてあなたは殺された。あの子に……」 「嘘よ!!」 「じゃあ、なんでここにいるの?」 「それは……」 過去のことを思い出され私は気絶しそうになった。 「ふふ。さっきのは前言撤回。私はあなたが好きよ。だから……」 私は唾を呑んだ。 「ゲームしましょ?あなたをこんな目に追いやった人たちを使って……」 そう、こうして始まったんだ。このゲームは……。
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