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暗いこの世界に私はいる。
「ねぇ、苦しいよ……。
なんでよ。
私よりもあの人が好きなの?
ならそう言ってよ」
私が彼女の後ろ姿に向かって言う。
その彼女は私の方を見てこう言った。
「だってあなたのこと嫌いだもん……」
心の中で思った。
(親友なのにどうして?この人はあの子じゃない!!)
私は言う。
「あなた……誰なの?」
「私はあなたと同じ類いの者よ。そしてあなたは殺された。あの子に……」
「嘘よ!!」
「じゃあ、なんでここにいるの?」
「それは……」
過去のことを思い出され私は気絶しそうになった。
「ふふ。さっきのは前言撤回。私はあなたが好きよ。だから……」
私は唾を呑んだ。
「ゲームしましょ?あなたをこんな目に追いやった人たちを使って……」
そう、こうして始まったんだ。このゲームは……。
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