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田舎で育った歌子にとって
店というものは
外から見ても
何を売っているのかが
看板ですぐ判り、
店内は広く、明るく、
所狭しと商品が並んでいる
というもので、
ついでに、
広い道路から車で乗り付け、
無料の広い駐車場に
停めるのが当たり前だった。
ところが、進学で
上京してきた都会では、
当たり前と思っていたのとは
真逆の店が立ち並び
歌子の田舎帰りたい度を
押し上げていたが、
友人の理沙に連れられて、
穴場的なお店を
求めて行くうちに
いつしか都会の良さや
便利さにも慣れて来た。
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