第1章 出会うもの

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田舎で育った歌子にとって 店というものは 外から見ても 何を売っているのかが 看板ですぐ判り、 店内は広く、明るく、 所狭しと商品が並んでいる というもので、 ついでに、 広い道路から車で乗り付け、 無料の広い駐車場に 停めるのが当たり前だった。 ところが、進学で 上京してきた都会では、 当たり前と思っていたのとは 真逆の店が立ち並び 歌子の田舎帰りたい度を 押し上げていたが、 友人の理沙に連れられて、 穴場的なお店を 求めて行くうちに いつしか都会の良さや 便利さにも慣れて来た。
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