第7話 れぇばぁ

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「うわ、こっちは何事?」 慌てて 店をのぞいた歌子は お客の手を見つめる 田ノ浦の言葉に 唖然とした。 「ちょっと! 毛糸が引っかかる 以前の問題よ! こんなばらばらな、 お手入れも なっていないような女に 男が気持ちを置くと 思っているの?」 「ええ?」 「男が勝手に さよならしたですって? 当たり前じゃない、 こんなね、自分のことも 大事にできない女に 自分の子供を 産ませられないでしょ」
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