第1章 出会うもの

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「あ、ねぇ、 ここ入ってみよう」 理沙が指さす先には 店の前の大木に 隠れるような木造の 平屋が建っていた。 格子の入った窓からは マネキンが見えるが、 店の両脇には 伸びきったタケノコ並みに ビルがそびえているのに、 ここだけ 取り残された感じがする。 看板が見当たらないので もしかしたら民家かも、と 恐る恐る入って行くと なんと入口は 昔ながらの引き戸で 泡の混じったような 変な窓ガラスが 格子に収まっていた。
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