第4話 藤

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そんな二人の思惑に 構うことなく言う頼光に 歌子も表情を 引き締めて頷き、 部屋の隅に置かれた 段ボール箱に 目をやった。 古着として持ち込まれ 集まった衣類の内、 店でも扱えず、 工業用のウエスにも 素材的に適さないものは 海外などでの ボランティア活動に 向けられる。
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