第4話 藤
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「歌子さぁん、 そんなぁ、 否定しなくてもぅ」 「だって」 碓井の悲しげな声に 意を決したように 歌子は秋芳が来たことを 伝えると 以外にも頼光は 冷静に頷いて見せた。 「それはそれは。 父がご迷惑を お掛けしました。 元は、父が持って 帰って来た古着を、 同じような 商いをしていたこの店に 卸したのが始まりなので ここに来ても おかしくないですから。 ただ、ちょっとね、 見た目が変人なので」
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