第4話 藤

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「オスだからかぁ。 一人のメスを巡っての 戦いかぁ。 夢の中でいいから そんな風になって みたいかも」 唯一人のオスさえも 未だにいない事に 気が付いた歌子は ちょっと遠い目つきに なったものの 来店を知らせる音に 店の方に出かけて、 思わず立ち止まった。 そこにいたのはアレクで、 在学時に外国語が 得意ではなかった歌子は 思わず、回れ右をしかけ それを見ていた頼光が 店に顔を出したとたんに アレクの声が発せられた。
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