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「オスだからかぁ。
一人のメスを巡っての
戦いかぁ。
夢の中でいいから
そんな風になって
みたいかも」
唯一人のオスさえも
未だにいない事に
気が付いた歌子は
ちょっと遠い目つきに
なったものの
来店を知らせる音に
店の方に出かけて、
思わず立ち止まった。
そこにいたのはアレクで、
在学時に外国語が
得意ではなかった歌子は
思わず、回れ右をしかけ
それを見ていた頼光が
店に顔を出したとたんに
アレクの声が発せられた。
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