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椅子文化では
それに座る事で
その人物の階級が自ずと
判るのかもしれない。
そこからすれば
歌子は紛れもなく
浮浪者だった。
なぜ歌子が笑うのか
それも判らずに
首を傾げつつアレクは
店に戻っていった。
頼光が嫌そうに
言ったように
アレクはある意味
いらんがな、で
頼光のあとを追っては
その真似をしたがり、
そうかと思えば
先回りして
やっていたりする。
どちらかと言えば
独りで気ままを好む
頼光が次第に険のある
目つきになるのが判った。
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