第5話 白詰草

9/23
前へ
/453ページ
次へ
「だってライ、僕は 君の役にたちたいんだよ」 「気持ちだけでいい。 それに自分の事は 自分でする」 「ラ~イ」 「くっつくなって」 「あの時のお礼が したいんだ」 「あの二人って 仲が良いのかしら」 そんな二人の様子を 裏の部屋から伺いながら ソファーに横たわる グレに話しかけると グレは大あくびをして それに応えた。 ご飯も 少ないながらも食べ、 昨日よりは 幾分良さそうに 見えるグレを、 歌子は内心 ほっとしながら 見ていた。
/453ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53人が本棚に入れています
本棚に追加