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犬猫は具合が悪い時は
じっとして自らの力で
治そうとする。
医者に連れて行くのは
いつもとは
完全に異なる時のみ。
でも、その時に
観察していることを
察せられないように
するのが肝心。
日頃と異なる待遇を
してしまうことは
どちらの
身にもならない。
そんな事を
母が言っていたなと
歌子は思い出していた。
もちろんそれは
歌子の弟に
対してなのだが、
お互いに
甘えられる範囲を
弁えていれば
人間関係もうまく行くが、
それも理解していない
状態の者に行えば、
必然的に我が儘に
させてしまう危険性を
秘めているのだと
そう言っていた。
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