第5話 白詰草
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「その時は わからなかったけど 確かにそうかも。 大げさにすれば 甘えたくなるものね」 そう独り呟いて アレクを見た。 頭が良いだけに 頼光は他人の 先手を取る癖がある。 それにアレクが 慣れてしまっていて 甘えたいだけ甘えていた としたならば、 事の重大さに気が付いて 距離を取り始めた 頼光を追いかけるのは なんとなく判った。
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