第5話 白詰草

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もちろん、これは 想像に過ぎないし 違うかもしれない。 でも仲良しだと 思っていた相手に 急に距離を置かれるのは 誰でも嫌なものだし、 その為に海外から わざわざやってきたと するならば、 アレクの行動力にも 頭が下がる気がしたが やってきたお客を 出迎える為、物思いは 一時お預けになった。 「はい、 こちらで拝見しますので、 少しお時間頂けますか」 男同士の不毛な じゃれ合いを押しのけて レジ前のテーブルへ お客を連れてきた歌子に 二人は黙って席を譲った。
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