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逃げ水の走るアスファルト道
滴る汗
歩きながら拭う
涙
軽い目眩を感じ
立ち止まって目を閉じる
・・・・・・
蝉の声が聞こえていました
その蝉の声は
いつしか
絶え間無い
子供達の歓声に変わっていました
プールではしゃぐ子供達の手から放たれる
水しぶきの中に虹が見えた時
私は声を出すこともはしゃぐことも忘れ
じっとその虹に見いってしまったのです
呼び覚まされた遠い
遠い記憶
空を渡る虹の清々しさは
こんな私にも
明日はあるのだと教えてくれるのです
どうか虹を見せて下さい
最後の望みを失ってしまわぬ内に
お願いです
どうか私に
虹を見せて下さい
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