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振りかざし霊力を集める、魔物がうなり声を発しながら口を大きく開けて尊の方へま向かって黒いか溜まりを投げ付けてくる尊は咄嗟に扇を一降りし防壁の祝詞を呟く。
「諸々の禍事・罪・穢、有らんをば祓え給い 清め給えと…白すことを聞こしめせと、恐み 恐み…白す…」
ぶわっと辺り一面が真っ白になり、魔物がバリーンと砕け散る音と共に清らかな空気が辺りを包む。
綾斗が電話を取り出して電話を掛ける人数を数える15人はいる、この人数を部屋に運ぶのはあの車では無謀だ、数分後に来る車の前にやることがある、回復呪を一気に掛ける。
重体な3人の人には別々に掛けるのだが、双子が険しい顔をして。
「で……その赤い腕章からすると東の塔の陰陽師ですね」
「東~といえば4人いましたね、確か隊長の名前は…」
ビクッと肩が震え15人が正座をして座っている、尊はいつもとは違い静かに話す。
「ホーっアイツかぁ、部下の教育も出来てないのかよ~この俺様が直々に教えてやるよぉ~フッさぁて、お仕置きタイムにするかぁ」
言っている事は無茶苦茶だが、陰陽師は命掛けの闘いが多い、今のままではこまるのだ。
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