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「フザケンナよバカ弟子どもが、俺様を何時間待たせる気だぁ」
愛用の扇子をパタンパチンと開いたり閉じたりし、深く真っ赤なゴウジャスな椅子にドッカリと座り高い位置から弟子達を見下ろす。
弟子達は真っ青な顔をして体を震わせている、イヤもう既に泣き出しそうだ。
「ーっすみ…すみませんーっ」
「うっ、だってコイツが、ヴッ」
バチーツと一人の少年を叩き上げる、手形が付いた赤い頬を片手で押さえながら正座をするのは、赤毛の毛が固そうな少年大杉黎斗。
もう一人は、青髪の肩までのサラサラした髪の少年来栖太鳳。
「…黙れ、お前ら二人とも罰掃除だついでに走り込み50キロに陰陽道1巻きから5巻きまでを5回ずつ読み込め、いっとくが不正したらどうなるか分かっているなぁ」
パチンッと指をならすと一匹の式神が現れる、ふよふよしている真っ白な毛に真っ赤な丸い大きな目をしていて首元には赤い首輪がされており、耳は長く垂れ下がっている容姿はウサギそのものだが、尻尾が長くふさふさしている為ウサギではないウサギ擬きの式神だ。
「めんどーくせーが見張っとけ」
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