第1章

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「尊様」 「そのキモい呼び方いい加減止めろ~」 車の運転席から綾斗が声を掛ける、ふーっキセルを加える尊に隣の席から綾乃がキセルを取り上げる。 尊は嫌な顔をして綾乃を睨み付ける。 「まだ14歳の貴方がキセルはいけません」 「チッ、俺様は上司だぞ」 尊が渋い顔をして欠伸をする、ふと窓の外を見上げる、長い吐息を付き身体を起こす。 「別に俺様の責任じゃないが、めんどくさくせーからなぁ車を止めろ~」 ドンーッと車から降り立つ、尊に首を傾けると綾斗が糸を取り出すこの糸は綾斗の神器、神具と呼ばれている。 神器は名のごとく、神様の武器を少しの間借りることが出来るがそれなり霊力がなくてはならないが。 神具は神様の力を借りて自分の霊力で作る武器の事を言う。
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