生徒会のお仕事

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「まぁ、あんたもっ。最近頑張ってたし、多少は戦力になるって言うか? いないよりマシって言うかっ」  清水さんはこれでもかと言うくらいデレモード。顔は紅潮して恥ずかしそうに顔を逸らしながらそう言う。 まだ言葉選びに多少のツン要素はあるものの、通常モードに比べればかなり褒めちぎってくれているのがよく分かる。  それでも僕は嬉しかった。 風邪なんて吹き飛ぶくらい。 報われたような気になってしまった。風邪で迷惑までかけてるのに。 僕は誰かに認められたかったんだ。 他でもない生徒会のメンバーに。  そして清水さんに。  ずっと邪魔者だったんじゃないかと内心では思いつつ、それを跳ね除けようと僕は生徒会の仕事に一心不乱に打ち込んだ。  そして結果が出てくれたのだ。  清水さんは不器用な言い方ではあったものの、僕の事を頼りにしてくれている。  生徒会のメンバーとして僕を受け入れてくれてる。   「ありがとう、清水さん」  こんなに自然にありがとうが出たのは初めてだった。心の底から僕は、僕を認めてくれた彼女にお礼を言った。  僕の感謝に対して彼女は直射日光を嫌がるように顔を背け、いつもの彼女に戻った。 「べ、別に。そこまで褒めてないからね! またそうやって調子に乗って怠けたら承知しないから!」 「うん、分かってるよ。頑張るから。だから、これからも宜しくね」  目標が達せられればまた上に目標ができて今日の日は通過点となる。 今日が通過点となる日はいつの日か来るのかな。  いや、きっと来るんだろう。  頑張る事の大切さを感じ、結果が出る事の喜びは何物にも代え難い。  だから僕はまた前を向いて歩き続けるよ。
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