生徒会のお仕事

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§  一つの事に本気で打ち込んだ事が無かった僕が初めて本気で取り組んだのが生徒会の仕事だった。 初めこそ役員が足りないからやってくれないかと友達に頼まれ引き受けただけなんだけどこれは僕にとって大きなキッカケであり転機だったのだと、後で振り返り思った。   §  生徒会に入ってすぐの僕は、とにかく怒られっぱなしだった。 「ちょっと、あんたねぇ。また書類にミスがあるわよ。誤字脱字もすごく多い。中途半端な仕事しないてくれる?」 「す、すみません」  同級生にここまでダメだしを食らったのは初めてだ。副会長で次期会長の清水さんは僕が作った書類に一通り目を通すと苦言を呈してきた。  とにかく彼女は厳しい。 彼女自身、仕事ができるからちゃんとできない僕を見て苛ついてる節もある。同級生とは言え、彼女の方が先に生徒会に入っていてさらに副会長なので僕が逆らえるはずも無い。  早く仕事に慣れなきゃ。そんな事ばかりが頭の中で駆け巡っている。  だがそれが重圧となったのか、ある時僕はとんでもない迷惑を掛けてしまう。  
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