00:30 張り込み

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「お疲れ~」  部屋のドアが開き渋谷と佐藤は私の方を見る。私の名前は天竜塁【テンリュウルイ】彼らの同僚だ。 「塁先輩お疲れ様です、何でびしょ濡れ?」 「何でってさっきどしゃ降りだったじゃん、ひったくり追いかけてたから最悪」  私はびしょ濡れのジャケットをそばにあったハンガーにかけて不思議そうにみつめる佐藤に説明する。 「ふりました?」 「・・・いや」  渋谷も不思議そうに首をかしげる。 「2人で寝てた?」  私は2人を睨みながら部屋のすみに置かれたタオルを手に取る。 「佐藤くん着替え貸してくれない、洗って返すから」 「いいですよ、ちょっと待ってください」  私は佐藤からパーカーとジーパンを受け取りお風呂場へと向かう。
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