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「お疲れ~」
部屋のドアが開き渋谷と佐藤は私の方を見る。私の名前は天竜塁【テンリュウルイ】彼らの同僚だ。
「塁先輩お疲れ様です、何でびしょ濡れ?」
「何でってさっきどしゃ降りだったじゃん、ひったくり追いかけてたから最悪」
私はびしょ濡れのジャケットをそばにあったハンガーにかけて不思議そうにみつめる佐藤に説明する。
「ふりました?」
「・・・いや」
渋谷も不思議そうに首をかしげる。
「2人で寝てた?」
私は2人を睨みながら部屋のすみに置かれたタオルを手に取る。
「佐藤くん着替え貸してくれない、洗って返すから」
「いいですよ、ちょっと待ってください」
私は佐藤からパーカーとジーパンを受け取りお風呂場へと向かう。
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