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「朱石くん朱石くん、これとかどう?」
「ええ、似合っていますよ。確かに似合っていますが…どうして女物なんですか」
ただいま渋谷。日本で購入した服を今ではもう一着も持っていない僕は取り敢えず服を買おうと提案し、それに朱石くんが賛同、それならばと渋谷に足を運んだ…のだが、ただ服を購入するだけではつまらないのでは?ということで、少し遊んでみようかとレディースを見てまわっているのだ。
…言っとくけど、普段女物だなんて絶対に着ないからね?そりゃあ任務で仕方なく女装したりはするけど。それでほら、相手を誘惑して…みたいなね、気持ち悪いけどね。僕が女装したからって誘惑させるかって思うんだけどね、されるんだこれがね。気持ち悪いけどね(2回目)。
「というかそちらでは流石に丈が短か過ぎますよ…それでは下着が見えます」
「えー?これくらい別に普通じゃないの?…そんなこと気にするなんて、もしかして朱石くん童て」
「違います」
「………そう?」
だったらなんでさっきから僕の女装姿遠慮がちにちらちら見て赤面するのさ。意外と初心なんです?それともやっぱり朱石くん童て…
「違います」
…ほんとーに?
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