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しかも、
『まず主演を務めるのは今注目度ナンバー1の俳優、悠馬さんです。監督は国内外で様々な最優秀監督賞を受賞した―…』
主演と監督が紹介され、
『脚本演出には現在株式会社彩の代表でもある柘植悠基社長が、そして作品をバックアップするスポンサーには香美堂グループが付き映画と連動した斬新なプロモーションを展開していく予定となっています』
柘植さん達がどんな風にこの映画と関わっているかが発表されると、
ますます胸騒ぎは大きくなるばかり。
「まさか……悠馬……」
〝何よりあいつ等の悔しさに歪む顔だ”
何時かの悠馬の言葉と、
〝あの世界で有名になり注目度が高くなった時に仕掛けるんです”
柘植さんの言葉が頭の中で響きだす。
ううん……
でも、これは柘植さんが言っていた様な蟠りを解く意味合いがある物でもあるのかもしれない。
だけど、
さっきの悠馬の瞳は強く何かを決意した瞳だった。
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