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昔、同じ病気を持った人たちの集まりに
何度か行ったことがある。
そこでは皆が悩みを抱え、
懸命に偏見と向き合っていた。
自分の場合、物心ついたときには
女の子として生きていて、
人と違うことと言えば、
小さなおちんちんがついていることだけだった。
プールの授業や健康診断とかくらいでしか、
病気のことを再認識することはなかったし、
「人と違う身体」という言葉にも、
それ以上のネガティブな意味はなかった。
どうしてここにいる人たちは
こんなに苦しそうなんだろう、
と思ったのを覚えている。
たしかに理解者は少ないし
それぞれの状況が大変なことは
子供ながらに分かるけれど、
何だか重苦しく感じて、
すぐに行かなくなってしまった。
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