公園ビールで淋しい

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仕事が終わっては、毎日この公園に来て、ひとり、飲んでいる。 お月様がほら、丸々と太って私を見つめている。 月見酒は最高。 今日も半ば接客のコールセンターで色々と痛めつけられてきた。 クレジットカード会社の派遣の仕事だけれども、思ったよりクレーム客が多いのだ。 ”私、何か悪いこと、した?” クレーム客に当たる度に、そんな疑念が頭をよぎる。 凹んだこころの隙間を埋めるのは、私にとってアルコールなのだ。 しゅわしゅわの炭酸、ちょっとほろ苦い液体。 私にとっての、元気回復の特効薬。 ぐびっぐびっ、と私は喉を鳴らしてビールを流し込む。 「っつ、あ~。至福……」 思わず声が漏れてしまう。 だけど、公園には誰もいないから、いいのだ。 聴かれてしまっていても、いいのだ。 私は酔っ払いなのだから。
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