(7)元カノと遭遇

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彼も多分、私のコトを知らないだろう・・・ 結婚しておいおい知っていけば、いい話なのかな? 「来たぞ」 ココアのシフォンケーキがテーブルに置かれた。 生クリームとミントの葉が添えられていた。 「捺さんからどうぞ」 私は彼の前にケーキを差し出す。 「お前が俺に食べさせるんだ。頭悪いぞ」 「ええ~っ!?」 私は驚いたけど、彼の言われるままフォークで切り分け、口許に運んだ。 捺さんは口を開けて、シフォンケーキをモグモグ食べる。 周囲は見ていないようで見ている。 きっと、私達のコトをバカップルだと思ってる。 でも、こう言うの一度はやってみたかったんだよね・・・ 「今度は俺がお前に食わせてやる」 「私はいいです。遠慮します」 「遠慮すんな」 捺さんは強引に私の口許にケーキを運んだ。私も渋々と口許に運ばれたとケーキを食べた。 捺さんって意外とお熱いのがお好きなタイプかも。
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