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「グジャバラワバヮヮヮヮヮヮ!!!!!!」
化け物は額にもある合計3個の目をこちらに向けると、まるで晩飯でも見つけた様に吠えた
「ヒッ!?」
間抜けな声を出したと同時に俺の腰は抜けた
こういうのはゲームで慣れてると思ってたのにいざなると思うように行かないものだ
無造作に生えている雑草の一部と俺の腰が強くぶつかる
俺は既に動けないでいた
「グジュルルルルルル...」
ヨダレを垂らしながら化け物はゆっくり近づいてくる
既に獲物を獲得したかの様な余裕さだ
「く...くひゅな...来るなって...!?」
必死に後ろに行こうとしても奴はどんどん近づいてくる
俺の頭は真っ白だった
やがて化け物は俺の近くで止まった
クソでかい
昔みたトトロの猫バスくらいの高さがある
猫バス見たことないけど
俺の顔は鼻水と涙でぐちゃぐちゃになっている
それを見て化け物は深く笑う
化け物の手が俺の頭を掴みにかかる
「やめろやめろやめろやめてってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!???」
必死に叫ぶが聞いてくれる訳がない
むしろ喜ぶだけだった
ついに化け物の手のひらが俺の頭を触った
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