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「新居は、わざわざ見付けなくてもいいんじゃないかな」
この俺の反応に、一瞬、その場が静まり返った。
そしてもちろん俺も、瞬時に「しまった」と思った。
だが、もう遅かった。
そして、目の前の母が低く言う。
「潤平。それ、どういう事?」
ヤバい。
母が怒りを蓄え始めた証拠に、小鼻が微妙に膨らんでくる。
そして、
「あんた、同棲なんて半分もしてないとか言ってたくせに
やっぱり、つぐみさんと一緒に住んでるってわけ?」
「いや、だから、一緒に住んでるったって……」
ところが、俺の言い訳の途中で、
母が、すうーっと俺の前に膝を進めてきたと思った途端、
いきなり俺の横面に母のビンタがさく裂した。
「この、バカ息子っ!」
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