風邪

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両手をポケットに突っ込み、机に突っ伏してる彼。 ほんとにつらそうだ。 ……けれど。 上気した頬。 潤んだ瞳。 けだるそうな表情。 彼には悪いけれど、そんなことにドキドキしている自分がいる。 「あー、机、冷たくて気持ちいい……」 「熱、上がってるんじゃない?」 そっと自分のおでこを彼のおでこにくっつけた。。 彼のおでこは私よりも熱い。 「……」 「どうしたの?」 おでこを離し、再び彼の顔を見ると、なぜか黙られた。 しかも、耳の先まで真っ赤になってる。 「……ああ、悪い。 うん、熱、上がってるみたいだから保健室行ってくる」 「ついていかなくていい?」 「いい、いい。 ひとりで大丈夫」
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