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「よっしゃ!」
酒井と手を握り合う。
「健一、良かったじゃん」
蘭子がにこにこしている。
「ああ、サッカー、高校こそ地区大会で優勝したいからな。
蘭子もバレー頑張れよ」
今日は意外と素直に蘭子と話せた。
蘭子が友達に呼ばれて離れていくと、酒井が俺の顔をじっと見ながら話しかけてきた。
「なあ、蘭子ちゃんって、赤井の彼女?」
「違う!違う! 隣に住んでる幼馴染ってだけ」
「あの子、可愛いよな。
赤井の彼女じゃないなら、俺、告ろうかな?」
「告るって蘭子に? 酒井、蘭子でいいのか?」
「赤井は幼馴染だから蘭子ちゃんの魅力に気づかないんだと思うよ。
結構、クラスの男子も蘭子ちゃんに目をつけてると思うな」
酒井が蘭子を褒めるとなぜかいらっとした。
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