千里高校

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それが何故かわからなかったので、酒井には適当に笑っておく。 体力テストの後、学活で明日の合宿のバスの席決めや、部屋割りなどを話し合った後、少しだけサッカー部の見学をして家に帰った。 家に着くと、すぐに母に言われ合宿の準備を始める。 とは言っても、研修所はバスで1時間の距離だし、合宿は明後日の午前中で終わるので準備も大した事はない。 「健一、タオル持った? 歯磨き粉と歯ブラシは?」 「持ったから」 心配症の母は、高校生になってもいちいち持ち物の確認をしてくる。 母と蘭子はこう言うところがそっくりだ。 「合宿といえば、女の子だよな~。 お風呂の後……巨乳が……」 「兄貴、そんなバカなこと言ってると、蘭子ちゃんに怒られるよ」 「蘭子なんて関係ないし!」
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